【新型コロナウイルス】リモートワークの進め方(ケア編)|よくある心配事と大事なこと

前回までは、リモートワークに必要な、ハード・ソフトの話をしてきました。今回は、リモートワークに関する、よくお聞きする心配事、意外な落とし穴、弊社でも大切にしている従業員のケアについてご紹介したいと思います。

よくある心配事は…

リモートワーク働きすぎ問題?

経営者の方からのご相談で多いのが、従業員がサボっていないかチェックしたいというお話。リモートワークに移行したことで従業員が働かなくなるのではと、心配される方は少なくありません。

しかし、これは単刀直入に言って、不毛な議論です。リモートワークでは、実際に働いている姿を常時監視することは一般的にできません。目で見てわかるのは、やりとりの経緯がわかるチャット、メール、そして仕事の「結果」です。

1日8時間、どんなに苦労して働いても(万が一サボっていたとしても)見てくれる人はいません。「結果」が全てなのです。その環境で、働かない人がいるとするのならば、オフィスのデスクでも同じでしょう。ほとんどの人は、オフラインよりも「働きすぎてしまう」のではないでしょうか。

リモートワークで、管理、監視、生産性を考えることの不毛さはここにあります。

効率バカにならないために

リモートワークは、「結果が全て」。言ってみれば、孤独かつ残酷な環境です。
経営者にとって、効率よく成果をだしてくれる社員はとてもありがたい存在。仕事に関して成果は一番大事です。

ここで注意したいのは、目に見える結果ばかりに注視してしまった場合、何が「できない」のかが置き去りにされてしまうこと。仕事を進めるうえで大切なのは、「できない」を「できる」ようにする仕組みづくりなのです。「できない」の可視化は、新入社員への指導や社内外にかかわる全ての仕組みづくりに欠かせません。

もちろん、効率を求めるための時短テクニックは必要です。チャットの絵文字は、コミュニケーションを円滑にするために欠かせません。弊社でもオリジナル絵文字を作成、運用していますが、時短だけでなく、そこには弊社独自の文化が垣間見え楽しいものです。

大事なのは…

離れていても気持ちに寄り添う

リモートワークをうまく進めるために、私が大事にしているのは、管理や監視ではなく、従業員の精神的なケアです。

コロナ禍において、在宅勤務で子供の面倒をみながら働くことの大変さが注目されました。
誰もが全てが整った、快適な環境で働いているわけではありません。子育てしながら働く苦労や、家族と24時間一緒にいるある種のストレス、オンオフの切り替えの難しさ等、従業員の抱える働きにくさをきちんと理解して、ケアすることが大切です。

また、物理的に一人で働く孤独、寂しさや、仕事への飽き、はリモートワークの天敵と言えるでしょう。リモートワークのデメリットは、そういった天敵相手に従業員が苦しんでいることに、お互いに気づきにくいこと、従業員の様子がわかりにくいことです。弊社では、ひとつの解決策として「挨拶、自己開示は義務と考えよ!」と通達を出しています。

通常のオフィスであれば、様子で体調が悪そうだな、と気づくことができますが、リモートワークにおいては自ら発信しなければ体調が悪いかどうかはわかりません。

チャットでの出社時の挨拶には、何でもいいので自分の状況を一言二言載せます。それ自体が、直接仕事に関係のないことであっても構いません。社内で情報を共有し、必要な時にはお互いにフォローしあえる環境が必要なのです。

オンラインにも給湯室をつくる

もう1点、デメリットをあげるとすれば、雑談の減少でしょうか。リモートワークを上手に、効率的に進めている会社ほど陥りやすい落とし穴です。

効率、結果を重視しすぎると、チャット上には仕事に関係のない話題は表出しなくなります。
一見、無駄のないやりとりに見えますが、実は、会社にとって重要なアイディアを生む機会を逃しているかもしれません。

いわゆる給湯室の雑談、何気ない会話から生まれた発見(セレンディピティ)が仕事に大いに役立った経験は、皆さん少なからずお持ちでしょう。

弊社もチャット上に何でも気軽に雑談できる給湯室を設けています。実際に仕事につながることも、勉強になることも、くすりと笑って息抜きできることもある、大事な場となっています。

「リモートワーク」で括らない

ここまで、リモートワークをうまくすすめるためのポイントについて説明してきましたが、リモートワークだから特別なケアが必要というわけではありません。
互いに状況を共有し気遣いあったり、効率的な働き方、よりよい仕事の仕組みづくりを求めるのは、オフラインのオフィスでこれまでも必要とされてきたことです。オンラインのリモートワークに切り替わったときにどう工夫してそれを継続していけるか、なのです。

最後に、私は、会社としての方針など、自分の言葉でこまめにきちんと伝えるよう心がけています。便利なツールは揃っていますから、全国津々浦々の社員たちが一堂にweb上で顔を合わせミーティングを行うことは全く難しいことではありません。離れているから、伝わりにくいということはありません。離れているからこそ、伝えよう、という意識が必要です。
 
 
第1回~第3回の記事はこちら↓
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杉野 愼

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