【配活とは】内定者が得られるメリットと、企業側がその活動に抱く印象とは

時代の移り変わりの中で、内定が決まった会社に対して配活を行う学生が増加傾向にあります。
しかし、実際に配活が何を目的としている物で、それによってどういった効果をもたらすかについて詳しく知らない人も少なくありません。

本記事では配活の定義について解説を交えながら、企業側がどういった印象を抱いているかについて紹介します。

配活の意味と目的とは

配属活動とは、企業の面接を経て内定が決まった学生が、自分が希望をする部署または支店、職種に就くために行う活動のことです。

配活と略されることもあるこの活動は、実際に現場で仕事を行っている社員を紹介してもらったり、内定者を対象とした研修で人事の担当者にアピールするなど様々な方法があります。
中には、先輩社員とのプライベートの食事や飲み会を利用して情報収集をするケースも少なくありません。
特に内定者研修は研修時間はもちろん、それ以外の面もチェックをされることから、アピール目的で意識をして行動をする人も多いと言われています。

内定者を配活に駆り立たせる背景

一昔前には殆どなかった「配活」を行う人が増えた背景には、ミスマッチという言葉への拒絶反応があると考えられています。
社会問題となりつつあるブラック企業の増加によって、入社後の自分の扱いに対して不安を感じる人も少なくありません。
希望を通すことが自分を守る手段と認識するようになり、一種の強迫観念に捕らわれる形で配活を行っていると言えます。

配活に対する企業の印象

内定をもらった学生が行う配活について、企業側は概ね良好な反応を示していると言われています。

その理由の一つが積極性です。
新卒者の中には、漠然としたイメージしか持っていないまま就活をしたり、将来に対して必要以上に良いイメージを抱きすぎて現実とのギャップに堪えられずに辞めてしまうケースも珍しくありません。
配活によって将来に対する道筋をしっかりと作っておくことは重要であり、情熱を持って仕事に取り組む姿勢は企業にとってメリットとなります。

配活の懸念 - 会社の考えとの相違

ただそれには懸念点が存在することも理解しておきましょう。
配活は内定者が自分の希望をする部署で働くために必要な事とはいえ、必ずしもそれが会社の思惑と一致しているとは限らないのが実情です。

働き方に対して希望を出すのは、良く言えば熱意を持って仕事に取り組む気持ちの表れと言えますが、悪く言えば自分のやりたいことしかやらないという意思表示とも取れます。
有能な人材に対しては、将来の管理職への期待を込めて様々な経験をさせたいというのが会社側の本音で、この点で双方の考えに相違が出てしまうこともあるのです。
この考えの相違で仕事に対するモチベーションが下がってしまうことに懸念を抱く企業も多いとされています。

配活は大切。しかし過度な期待をしないことが重要

内定を手にした学生にとって、配活は自分が意欲を持って仕事に取り組むために必要な活動と言えます。
しかし、部署に空きがないこと、あるいは会社がその人材に期待する将来への道筋など、必ずしも自分の希望が叶うとは限らないのが実情です。

そのため、企業側は面接時にこうした事態を想定して本人の意思を確認しておき、内定者自身も過度な期待を持たないことが大切と言えるでしょう。

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