4月7日、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく初の「緊急事態宣言」が発令されました。
長引く外出自粛の要請や、初めての在宅勤務、全国の学校は休校になり子供たちも家にいる中仕事をしなくてはいけない、気分転換にどこかにでかけることもできないなど、この数週間で労働環境や生活環境は瞬く間に変化し、その変化に身体や心がついて行かず不調をきたしている方も多いのではないかと思います。本稿では身体と心の健康を保ちこの状況をどう心穏やかに乗り越えていくかということを考えていきます。
在宅勤務でこんな症状出ていませんか?
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、環境の変化やいつまで続くかわからない自粛要請などで、普段通りの生活を送っているつもりでも知らず知らずのうちに緊張をしていたりストレスをためてしまっていたりするかと思います。皆さんはこんな症状は出ていませんか?
体調面 | ●疲れがとれない ●眠れない ●頭痛 ● 腹痛 ●肩こり ●体の痛み ●めまい |
心理面 | ●不安心配 ●イライラ ●落ち着かない ●落ち込む ●緊張感 ●1人でいるのが怖い ●集中できない ●意欲が出ない |
出典:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会「新型コロナウイルスの対応で疲れないために」
身体と心の健康を保つためにおすすめすること
この慣れない環境の中、身体と心の健康を保つためにお勧めすることは以下のようなことです。
・自分自身の体調を客観的に評価する
・通常の睡眠、起床のペースを保つように心がける
・十分な食事をとり、できるだけ運動するよう心がける
・感情をありのままに受け止める
・できることや場所が限られていても楽しくリラックスできる心がける
・1人や少人数でできる趣味、興味、関心を見つけて楽しむ
・活動的であるよう心がける
・家族や友人とのつながりを維持するよう努める
・苦しい状況であってもユーモアのセンスを持てるようになると良い。
・希望を持ち続け、家族や信念、自分の価値観など、意味のあると思えるものを信じる
・専門家、相談機関を利用する
→こころの耳HP、よりそいホットライン、心の健康相談
出典:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会「新型コロナウイルスの対応で疲れないために」
日本赤十字社「感染症流行期にこころの健康を保つために~隔離や自宅待機により行動が制限されている方々へ~」
逆におすすめしないこと
逆にお勧めしないのは以下のようなことです。
・最悪の事態を考え続ける
・1日中睡眠をとり続ける
・新型コロナウイルスに関する情報やニュースをずっと読み続ける
・感情を隠したり抑え込んだりする
出典:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会「新型コロナウイルスの対応で疲れないために」
コロナ疲れの対策をし、この危機を乗り越えていきましょう!
世界的にも初めての経験で、不安なこともたくさんあるかと思いますが、不急不要の外出自粛や、在宅勤務などを強いられている今が働き方を変えるチャンスとも言えるかと思います。企業にも通常業務に加え、様々な対応が求められるなか、大変な時期が続くかと思いますが、この難局を乗り越える手助けになるような、情報を発信できるよう努めてまいります。