日本の労働生産性向上に向けたヒントはサッカーにあった!?

残業への視線が厳しくなってきた昨今、労働生産性に対する意識も各社で日に日に高まっております。労働生産性の改善というと、業務のシステム化や徹底した残業削減など具体的な手法が思い浮かぶかと思います。しかしながら今回は「社員の意識」に焦点を当てて考えてみたいと思います。ヒントはスポーツにありました。

野球VSサッカー 労働生産性が高いのはどっち?

突然ですが、仮に「試合時間」だけを「仕事」と考えてみると、サッカーと野球、あなたはどちらを選択しますか。90分で試合が必ず終了するサッカーでしょうか?あるいは、決められた9回までのプレーで勝敗が決まる野球でしょうか?

多くの方は「90分と時間が決まっているサッカーがいい」と思われたのでは?
しかしながら実際はどうでしょうか?多くの日本企業は圧倒的に野球のような、「時間ではなく、業務内容が確定している」ケースが大半だと思います。それ自体は問題ないのですが、業務に集中するあまり時間を考えずに延長戦に毎日突入してしまっている方、多くないですか?

そこでサッカーといえばアモーレでおなじみの「イタリア」の働き方を見てみましょう。

サッカー型|イタリアの働き方

世界を見ると、企業が積極的に残業を抑制し、限定された時間にコミットメントする働き方を「標準」としている国もあります。その代表格であるイタリアでは、有給が毎年35日(しっかり消化!)、毎日のお昼休みは「2時間以上」という企業が多く存在します。イタリアの会社では、家族で過ごす時間を大切にし、日々リフレッシュすることで仕事に集中し、決められた時間の中で決められた仕事を終わらせる努力を社員に求めているようです。

イタリア北部の会社の一般的な就業時間は、月-金曜日の8:30~12:30、15:30~18:30の6時間と土曜日の午前中で、週の就業時間は33時間だそうです。残業はほぼないそうで、「残業は例外」と表現されていたりします。

また、根本的な考え方として「今日の仕事はこの時間内に終える」「年間の35日は休むから業務としては11ヶ月で年間目標を達成する」といった目標設定を行うそうです。その時点で我々とは違った視点で物事を捉えていることが垣間見えます。

野球型|日本の働き方

一方、日本の就業時間は、多くの企業で9時〜18時。お昼休みは1時間。週の就業時間は40時間です。しかし、本当に「この就業時間にしか仕事をしていない」と言い切れるサラリーマンの方はどの程度いらっしゃるでしょうか。そして、そのような働き方を実践されている方は、相応に評価されていらっしゃるでしょうか。また、そもそも就業時間で必ず仕事を終えることを意識して日々仕事に取り組んでいるビジネスマンは、会社の何%ほどいらっしゃるか気になるところです。

厚生労働省が毎月発表している「毎月勤労統計調査」のデータを見ると、事業所規模5人以上の企業における「所定外労働時間」は、月間「10.7時間」だそうです。

※参照:厚生労働省 毎月勤労統計調査 平成28年9月分結果確報
第2表 月間実労働時間及び出勤日数
(所定外労働時間=早出、残業、臨時の呼出、休日出勤等の実労働時間数)

一方、社員による会社評価、約6万8千人の会社員による口コミ情報を掲載しているサイトVORKERSのレポートによると、月間の平均残業時間は「47時間」とされています。

※参照:VORKERS 約6万8000件の社員口コミから分析した‘残業時間’に関するレポート

厚生労働省の調査は、雇用主の回答、口コミサイトでは労働者の回答と考えると、その差は雇用主の方が把握できていないか、把握できていても報告していない残業時間ということでしょうか。諸外国と比較して日本の労働時間はそれほど長くないと言われることもありますが、口コミ調査の数字を鑑みると、その議論が、実態とは異なる数字で行われている可能性もあります。

労働生産性向上のために|働く時間への意識を変えること

過労死に至る過労働の改善はもちろん早急な対応が必要だと思いますが、一概に「残業が悪い」ということではないと思います。しかしここでは、労働生産性の改善において、「時間を意識した働き方」「決められた時間の中で仕事を終わらす努力」をしてみることが一定の成果を上げる可能性があることをイタリアから学びました。意識を時間に向ける努力、これが我々には必要なのではないでしょうか?

まずは、自分の労働時間を正確に把握することをお勧めします。1ヶ月でどのくらいの時間を仕事に費やしているか、仕事中にどのくらい集中して、どのくらい休憩をしているのか、メールは、ネットサーフィンは?などぜひ記録してみてください。

サッカー的な働き方も、野球的な働き方もどちらも良い点があります。だからこそ私たちは、時間で仕事を終わらすことをより強く意識するサッカー的な働き方から、生産性が上がり、余暇も充実し、リフレッシュされた気分で仕事に取り組めるという好循環へのヒントを手にすることができると感じています。
「時間」を意識した働き方、それだけで明日が変わります。
明日が変われば、未来は変わる。そんな今日にしてみてください。

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