【健康経営とは?】企業における身近な取り組みを紹介【健康診断・有給取得の奨励など】

打刻ファーストでは以前、「健康経営」をテーマに、「ホワイト500」認定についてご紹介しました。

参考:打刻ファースト「【ホワイト500とは】健康経営優良法人を目指すにも、やはり適切な勤怠管理から

健康経営」はここ数年、ぐんと耳にすることの多くなったキーワードですが、一方では依然として「よく分からない」という声が挙がることも。本稿では、「健康経営」について、企業における実際の取り組みをご紹介することにしましょう。

「健康経営」とは?取り組みのメリットを考察

健康経営の定義は、「従業員の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、企業が従業員の健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること」とされています。

参考:経済産業省「企業の「健康経営」ガイドブック~連携・協働による健康づくりのススメ~(改訂第1版)

従業員個々の健康増進に取り組むことが、企業経営にどのようなメリットをもたらすのかといえば、具体的には下記の3つのポイントを挙げることができます。健康経営の重要性を理解すれば、企業としては取り組まずにはいられませんね。

✓ 医療費軽減によって企業負担を減らすことが可能
現状、「国民医療費の高騰⇒健康保険組合等の財政悪化⇒健康保険料増=企業負担増」の悪循環に陥ってしまっているケースを散見します。一つひとつの企業が従業員の健康に配慮することで、「医療費負担の軽減=企業負担の軽減」が実現します。

✓ 労働力確保につながる
少子高齢化の進展により、現場における人材不足はいずれの業界でも深刻さを増しています。既存の従業員一人ひとりがいつまでも健康で、いきいきと活躍することは、「人材確保」「生産性向上」の観点から今後ますます重要となります。

✓ 本当の意味での働き方改革推進につながる
働き方改革の柱である、長時間労働の是正やワーク・ライフ・バランスの実現は、まさに従業員の身体的・精神的健康に寄与する取り組みです。しかしながら、現状では「見せかけの労働時間だけを減らして、実態としては持ち帰り残業や勤怠改ざん等が生じるのでは」等と危惧されています。これが現実となれば、職場環境は一向に良くならず、労働者の心身の健康は蝕まれるばかりです。働き方改革を推進する上では、同時に健康経営をも意識することで、本当に意味のある改革が実現します。

「健康経営」に注目する中小企業が急増中、差別化のカギは「早期着手」

企業における健康経営の重要性は前述の通りですが、かたや中小企業においては未だ十分に浸透しているとは言えません。

東京商工会議所が2017年7月に行った調査では、健康経営の認知度について、27.4%の企業が「内容を知っており取り組んでいる、または内容を知っている」と回答。その一方で、「聞いたことはあるが内容を知らない」「聞いたことがない」の回答が70%超となりました。

しかしながら、同調査では「実践したいと思わない」と回答した7.5%を除く大半の企業が、健康経営に関心を寄せていることが明らかになっています。健康経営を積極的に実践する企業は、以前の記事でご紹介した通り健康経営優良法人に選定されたり、健康経営銘柄として認定されたりと、各方面から高い評価を受けています。未だ実践割合が低迷する中小企業においては、他社に先駆けて健康経営を検討・実践することが、良い意味での差別化につがなることは言うまでもありません。

出典:東京商工会議所「健康経営に関する実態調査 調査結果

中小企業の健康経営、具体的な取組みは?

とはいえ、「健康経営」というとまだまだ“大企業における取組”と捉えられる傾向にあります。中小企業においては具体的にどのような取組みが考えられるのか、事業主様は頭を悩ませるかもしれません。

中小企業における健康経営を検討する上では、東京商工会議所ウェブサイト内のコンテンツ「健康経営倶楽部 やってます!健康経営 ~健康経営の好事例紹介~」が非常に参考になります。

参考:東京商工会議所「健康経営倶楽部 やってます!健康経営 ~健康経営の好事例紹介~

ユニークなところでは、「ラジオ体操」や「野菜支給制度」、「栄養バランスの取れた食事機会等の提供」「マラソン部の設立」等がありますが、基本的な部分として「健康診断受診率100%」「有給取得奨励」「上長による残業指導」「社内禁煙の推奨」等を徹底するだけでも社員の意識や職場環境は徐々に改善されていくのではないでしょうか?

健康経営に向けた各企業の取り組みは、報道でも頻繁に目にするようになりました。

参考:日本経済新聞「健康づくりは社内から 生産性向上に期待

また、以前打刻ファーストで紹介した「コーヒーナップ」の取り組みも、もちろん健康経営の一環となります。

参考:打刻ファースト「社員の生産性向上に役立つ「コーヒーナップ」をご存じですか?

健康経営への取り組みは、決して高いハードルではありません。まずは「できることから少しずつ始めてみる」の姿勢が肝心なのではないでしょうか?

もちろん、「適切な勤怠管理」を徹底することは、従業員の健康を考える上では大前提の取り組みとなります!御社の働き方・休み方改革の土台作りに、クラウド勤怠管理をお試しください!
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