「働き方改革」だけじゃダメ!企業が注目すべき「休み方改革」とは

「働き方改革」といえばここ数年ですっかり巷に定着したキーワードですが、一方で「休み方改革」という言葉をご存知でしょうか?
政府は働き方改革を推進する傍ら、「休み方改革の実現」も目標に掲げており、企業においては今後、対応に迫られることになります。今号では、「知らなかった」では済まされない、休み方改革についての概要をチェックしましょう。

「休み方改革」とは?働き方改革との相違点など

休み方改革とは、文字通り、「労働者の休暇取得の促進」を目的とした取り組みです。政府は2017年6月に「休み方改革官民総合推進会議」を開設し、世界的にみても「長時間労働・低生産」といわれる日本人の働き方の改善、“ほどよく働き、適度に休む”といった働き方の実現を目指し、働き方改革と併せて対策に乗り出しています。

企業が休み方改革に向けて取り組むことで、労使双方に期待されるメリットは多岐に渡ります。

下記はその一例です。
〇 従業員のモチベーションの向上
〇 従業員の業務効率の向上
〇 従業員のメンタルヘルス不調や過労死の防止
〇 離職率の低下
〇 企業イメージの向上
〇 企業の生産性向上

休み方改革にまつわる利点をいくつか挙げてみて、気が付くのは「働き方改革で目指されることと似ているな」という点でしょう。確かに、働き方改革の目的といえば「柔軟な働き方の推進」「長時間労働の是正」「生産性向上」などが挙げられます。これらは、すでに挙げた休み方改革の目的と概ね同様であることから、働き方改革の一環として休み方改革が位置付けられていると考えるのが自然でしょう。

しかしながら、休み方改革には「多様な活動機会の確保」「地域活性化」「消費喚起」といった働き方改革とは趣の異なる目的もあるといわれており、こちらの観点からの理解にも留意する必要があります。

いずれにせよ、政府主導で推し進められる両改革に伴い、今後、企業として具体的な対応が求められることは言うまでもありません。事業主においては、働き方改革も休み方改革もそれぞれの目的を理解した上で、改革に対し前向きに取り組んでいくことになります。

実はすでに始まっている!政府主導の「休み方改革」関連施策

今回、「休み方改革」という言葉を初めて耳にしたという方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、休み方改革に関連する施策はすでに身近なところで始まっています。

例えば、月末の金曜日に仕事を早く切り上げる「プレミアムフライデー」。こちらは2017年2月から始まっていますが、週末を2.5連休にするという意味では休み方改革につながるものと考えることができます。

参考:「プレミアムフライデー(Premium Friday) 月末金曜、何しよう?

また、年次有給休暇の取得促進を図る取り組みとして、政府は「プラスワン休暇」「仕事休もっ化計画」「キッズウィーク」などの施策を推進しています。「そんな制度聞いたことがない」という方は、以下の参考URLより概要をご確認ください。キッズウィークについては平成30年度から新たにスタートした制度で、導入の有無は自治体によって異なります。事業所所在地である都道府県もしくは市町村がキッズウィークを導入しているかどうか、一度確認されておくと良いでしょう。

参考:

厚生労働省「プラスワン休暇

厚生労働省「仕事休もっ化計画

厚生労働省「キッズウィークについて

休み方改革の事例と取り組み方を学ぶ、「働き方・休み方改善ポータルサイト」活用のススメ

今後、企業が働き方改革や休み方改革に取り組んでいく上で、参考になるのが「働き方・休み方改善ポータルサイト」です。

参考:厚生労働省「働き方・休み方改善ポータルサイト

このサイトでは、「働き方・休み方改善指標」を用いた長時間労働や年次有給休暇に関する状況把握、働き方・休み方改革を進めるための支援策や他社事例の検索、参考資料やセミナー情報の入手などができます。“現場の改革”といっても何をどのようにしていったら良いか分からないという企業にとっては、何かと参考になる情報が満載です。

同サイトでは「課題別の対策」として、今後どのように改革を進めていくべきかのヒントが紹介されていますが、そのうち「働き方・休み方の実態・課題の把握」に向けた対策として「適切に労働時間を把握するためのシステムの導入」が掲げられています。

出典:厚生労働省「働き方・休み方改善ポータルサイト

働き方・休み方改革の第一歩として、勤怠管理方法の見直しが必要な企業も出てくるでしょう。この機会に、必要な機能を網羅しつつも、シンプルで使いやすい無料のクラウド勤怠管理システムIEYASUの導入をぜひご検討いただければと思います。

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