【新型コロナウイルス】ウィズコロナにおけるマネジメントで留意すべきこととは?

ウィズコロナにおけるテレワークや在宅勤務についてのマネジメントの取り組みについて、悩まれている企業も多いのではないかと思います。はたしてどのようなことを留意しておけばいいのかということを本稿ではまとめていきます。

ウィズコロナにおけるマネジメント

ウィズコロナにおけるテレワーク、在宅勤務については、「テレワーク・在宅勤務に関する規程」とともに規程を運用する主にマネジメント層について、今までのマネジメントの原理原則を中心に取り組むとともに、一部ではありますが、次のようなことを留意する必要があるでしょう。

テレワークでは、上司が部下の行動などを観察し、気づいたときに注意やアドバイスをするなどのマネジメントスタイルが通用しません。そこで上司は、部下の行動などに対して不安感などを持つようになり、監視的なモニタリングを行ってしまい、それが部下へのストレスや恐怖感を植え付けてしまう可能性があります。

留意すべき「心理的安全」の中の4つの不安

このような状況は、昨今注目されている「心理的安全」の中の4つの不安「無知だと思われる不安」「無能だと思われる不安」「ネガティブだと思われる不安」「邪魔をする人だと思われる不安」のいくつかに当てはまる状況となり、「馬鹿に扱われるのへの恐怖心」「自由に発言しない方が安全」という心理を作り、様々な場面(報告、連絡、相談など)で要望や意見を言ったり、疑問を伝えることを難しくしてしまいます。

これではメンバーが話しやすい環境ができなくなり、コミュニケーションの基盤となる「心理的安全」が損なわれる可能性が高くなります。コミュニケーションはチーム業績につながることが分かっていますので留意する必要があるかと思います。

テレワークや在宅勤務における社員のメンタルヘルスマネジメント

テレワークの最大の特徴は、オフィス以外の場所で勤務する点にあり、上司が部下の業務状況を直接確認できないため、コミュニケーションの取り方や労働時間の管理、人事評価の面での課題が多く挙がります。

Web会議やチャットツールなどの発展により、いつでもどこでもコミュニケーションは取れるようになりましたが、いざ在宅勤務をしてみると、コミュニケーション総量の低下、孤独感や孤立感からくる精神的不安を抱えやすく、人によっては生産性が低下するといったことが起きています。上司として、これらの部下の不安にどう応えるかがポイントです。

「社会的サポート」の仕組みをうまく活用し、メンタル面をサポートしましょう

社会的サポートとは、「社会的関係のなかでやりとりされる支援」のことを指し、4つの種類があります。

  1. 情緒的サポート(例:愚痴を聴く、励ましや応援の言葉をかける)
  2. 道具的サポート(例:仕事の支援、引き取りなどの実施)
  3. 評価的サポート(例:適切な評価やフィードバック、承認)
  4. 情報的サポート(例:アドバイス、知識や情報を得る機会の提供)

この社会的サポートは特定の相手を選ぶ必要はなく、上司や同僚など様々な相手に適用できますので、個人がそれぞれ自身の社会的サポート源を確保し、相談することでストレスを緩和することができるのです。

また、画面越しでもよいので、言葉以外のしぐさや態度がいつもと違っていたら、積極的に声をかけてみましょう。もしかしたら悩みやストレスを抱えている可能性があるかもしれません。

まとめ_ウィズコロナ時代に対応したマネジメントを

緊急事態宣言や休業要請が解除され、少しずつではありますが日常を取り戻しつつあります。まだ感染者数が0になったわけではなく、おそらくすべてが今まで通りに戻ることは難しいと考えられます。新型コロナウイルスと共存する生活、ウィズコロナ時代になり、今までのマネジメントの常識が通用しなくなったことをきちんと認識し、時代にあった正しいマネジメントを行っていく必要があるでしょう。

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