【ラッカー・プランとは】利益とコスト、従業員パフォーマンスの関係

"コスト"である人件費ですが、従業員のやる気に寄与するのもまた事実。具体的な算出方法に悩まれている方も多いのではないでしょうか。
成果のでる給与システムを構築するには、どのように考えると良いのでしょうか。

「付加価値を給与に連動させる」ラッカープランという考え方を紹介します。

ラッカープランとは

ラッカープラントとは、企業の売上げから経費を差し引いた付加価値のうち、一定割合を賃金として還元しようとする考え方のことです。

企業は労働者に賃金を支払います。企業に資本を貯めたり、株主への還元を考えると賃金をいかに減らして良い人材を獲得するかということを企業は考えるのが普通でしょう。しかし「より賃金を支払うと企業の業績が上がる」といった考え方もあり、これがラッカープランに繋がります。

成果主義人事・成果報酬制で人を集める必要性

日本独特の文化として「年功序列」や「終身雇用」があります。
どちらも高度経済成長を支えた仕組みで、これによって労働者は安心して仕事ができる環境が形成されていました。しかし現代、当時のような高度経済成長は難しく、年功序列や終身雇用といった仕組みの維持が難しくなっています。
そこで、成果をもとに評価する成果主義人事を取り入れようとする会社が増えてきているのです。成果に対する報酬が高いと、人が集まるからです

細かい単位での損益算出は、ラッカープランにも良い手法

企業は常に、財務諸表として損益計算書を作成しています。これは1年における売上や経費、そして利益の状況を見るための資料で、株主への報告や税務報告のために作られます。通常は会社全体の数字として作成しますが、会社によっては経営管理のために部署ごとに作成しているところもあります。会社全体では利益が出ていても、ある部署では損が出ていて、別の部署でその損を補っているようなケースもあるでしょう。ラッカー・プランにおいては、付加価値に応じて給料を支払う考えであるため、部門や課などの細かい単位で生まれている付加価値を算出できれば、より正確な分配が行えるようになります。

業績が思うように上がらない?ラッカープランを考えてみよう

「経費がかかる」ということは「利益の圧迫」を意味します。従業員に支払う人件費も経費の一つなので、これを極力抑えようとするのが一般的です。ただ、給与が上がる可能性があるのなら、従業員のモチベーションやパフォーマンスが良くなるということは想像に難くないでしょう。
業績が思うように上がらないとお悩みの企業は、ラッカー・プランによる人件費の算定を考えてみても良いかもしれません。ご検討ください。

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