どうする?学校における熱中症対策|新型コロナウイルス感染症対策との両立のポイント

夏を目前に、全国的に気温の高い日が続いていますね。早くも気になってくるのが「熱中症対策」ですが、2020年夏は新型コロナウイルス感染症への対策と併せて取り組む必要があります。各職場においては、すでに工夫をされながら進めているところでしょう。
今号では、学校における熱中症対策として必要な観点をまとめておきたいと思います。

「新しい生活様式」における熱中症予防とは?

2020年度の熱中症対策のポイントについては、すでに厚生労働省からアナウンスされています。こちらは学校現場に特化したものではなく、日常生活上の基本的な熱中症予防行動を示したものですが、あらゆる職場の熱中症対策を検討する上で参考になる資料です。学校においては、教職員や児童・生徒への対応にお役立ていただけます。

出典:厚生労働省「「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントをまとめました

児童・生徒の感染防止及び熱中症予防対策|ポイントは「暑さ指標の活用」と「換気の徹底」

児童・生徒に向けた熱中症予防については、静岡県磐田市が公開している「学校における新型コロナウイルス感染症対策 磐田ガイドライン」の14ページに記述があります。

熱中症対策と新型コロナウイルス感染防止対策として、ガイドラインでは、

✓ 暑さ指数(WBGT)に応じた活動の実施検討
✓ エアコン稼動時も1時間に5~10分程度の換気をする
✓ 暑さの調整を、周囲との距離を十分にとった上で一旦マスクを外す等して適宜行う

といった項目が挙げられています。

暑さ指標(WBGT)を基準とした活動については、横浜市が市内中学校に向け、学校の対応を下記の通り明確化していますが、学校においてマスク着用が原則となる今夏は、基準の緩和等の工夫を講じる必要がありそうです。

出典:横浜市「横浜市立学校 熱中症対策ガイドライン

暑さ指数(WBGT)については、下記より正しい測定方法等をご確認いただけます。
参考:環境省「熱中症予防情報サイト

教職員の熱中症対策も忘れずに

学校現場においては、児童・生徒への対応と共に、教職員向けの熱中症対策にも十分に取り組む必要があります。一般的な職場の熱中症対策を検討する上では、厚生労働省「職場の熱中症予防対策は万全ですか?」のチェックリストの活用が有効です。

これと併せて、「新しい生活様式」における熱中症予防行動も参考にしながら、「換気」「マスク」の観点からの感染症対策にも取り組む必要があります。いずれも基本的な対策ばかりではありますが、当たり前ともいえる感染予防の実践の積み重ねが功を奏すことを忘れてはなりません。

異業種ではすでに始まっている、2020年夏ならではの熱中症予防対策

一日中授業を行う教員にとって、夏場のマスク着用は暑さ対策の観点からいえば理想的とは言えません。
口元が蒸れて暑くなる、息苦しさが感じられる、喉の渇きがひどくなるなど、教員のマスク着用の課題はいくつも浮かびます。今夏はどこの学校でも夏期休暇の短縮が予定されていますから、なおのこと問題は深刻化するでしょう。

本格的な夏の到来を前に、現場の声を参考にしながら、教職員ならではの熱中症予防対策の検討に目を向けていきましょう。業種に特化した熱中症及び感染症対策は、すでに着々と進んでいます。厳しい暑さが課題となる場所といえば工事現場ですが、土木工事や道路舗装を行う大林道路株式会社では、新型コロナウイルス感染症防止と熱中症対策を両立させる工事現場用のマウスシールドを導入し、暑さや感染症のリスクを抑える工夫を取り入れたとのことです。学校現場ではどのような工夫が必要かつ有効か、現場目線での検討が求められます。

参考:労働新聞「マウスシールドで熱中症対策も 大林道路

心身の疲労の蓄積は、熱中症や感染症の発症リスクを高める原因になります。勤怠管理の徹底は、労務管理の観点から行うことのできる熱中症・感染症予防対策です!無料のクラウド勤怠管理システムIEYASUを活用し、教職員の働き過ぎを早期発見&防止しましょう^^

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