去る2018年3月2日、打刻ファースト運営のIEYASU株式会社は「働き方改革真っ最中!新しい働き方とIEYASU 使い方セミナー」を開催しました。ここでは登壇企業3社の代表より、昨今の働き方改革のヒントになる仕組みが紹介されました。
目次
セッション1 - IEYASUの効率的な使い方
◆スピーカー: IEYASU株式会社 代表取締役 川島寛貴
勤怠管理システム「IEYASU」とは?
人数無制限・無料で利用することができるクラウド勤怠管理システムで、Webブラウザもしくはスマートフォンアプリから簡単に打刻ができるサービスです。カードリーダやNFC対応機器を利用し、手持ちのSuica等で打刻することも可能です。さらに、拠点のIPアドレスを設定することで不正打刻を完全に防止!
出退勤時刻はもちろん、有給取得等の各種申請の管理をすることもできます。日報管理・給与明細の管理機能も無料で利用できる。
課金して有料版にアップグレードすることで、データの永続的な保持や、オンライン問い合わせ等のサービスが追加されます。
IEYASUは労働生産性の向上をめざす
日時勤怠管理では「予実管理」が、そして日報管理では「プロジェクト毎の工数管理」を行うこともできます。単純な時間管理をするだけではなく、作業にかかる時間を意識することを促すシステムを作っています。効率化できる部分とアウトソースできる部分を見極め判断し、友好的に時間を使う働き方を実現させましょう!
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セッション2 - 「テレワーク」のメリット・デメリットを知って自社らしい働き方を作っていこう!
◆スピーカー: 株式会社マミーゴー 代表取締役 荻野 久美子
テレワーク推進企業、マミーゴーとは?
「産後復職したいのだけれど、子供を見ながらではなかなか立ち行かない..」マミーゴ-ではそんな悩みを抱えるママと企業との橋渡しを行い、在宅業務(=テレワーク)を推進している企業です。
中でも、ITに強いママの集団「ITマミー部」を組織し、その登録人数は700名にのぼります。社内でも定期的にOAツールの講習会を行なっていて、スキルとノウハウの共有に積極的です。
テレワーク導入のメリット
働き手・企業側の2つの観点から、メリットを挙げてみます。
【働き手のメリット】
1.保活問題が解決
2.子供の都合に対応可能(病気、長期休暇等)
3.通勤コストがかからない
4.ワークライフバランスの実現
【企業側のメリット】
1.コストの削減(交通費、オフィス維持費等)
2.地理・環境に捕らわれることなく、優秀な人材を確保できる
3.出産・介護等ライフステージに応じた仕事のマッチングが容易に
テレワーク導入のデメリット
やはり対面でのコミュニケーションが難しいことから、マネジメントがしにくい、孤立することで新しいアイデアが創出されにくい、帰属意識の低下などがデメリットとしてはあげられます。とはいえ、Skypeを使えば擬似的な対面状況を作り出せますし、チャットワークやSlackなどの社内SNSを利用すれば会わなくとも活発なコミュニケーションがしやすくなるでしょう。
ただやはり上長の監視下にいないことが、業務内容の流出の恐れなどセキュリティ面で懸念が生まれることは否めません。予めガイドラインを設定することを推奨します。
テレワーク導入のために知っておくべきポイントとは!
企業側と働き手が対面する状況にないため、勤怠内容の報告は密に行うことが重要です。企業としては、働き手の申告を信頼するしかないので、企業側は採用時に人材の性質をしっかり見極める必要があります。
また、そもそもテレワークに向いている人材がどうかを判断することも推奨します。上長の監視がなくとも計画的に作業できる人でないといけないからです。雇用のあたり、事前に対面での面談が難しい場合はSkype等のビデオ通話を利用して面談し、ミスマッチを防ぎましょう。
テレワーク採用のためのポイントとは
- 就業規則やルールの改定
・自宅の状況により、仕事がストップした時の対策を用意しておく
・テレワークはタスクを任せるタイプの人と、単にオンライン勤務の人とで分けて考える
・テレワーク申請のルールを作る
- テレワーク可否の人材・仕事の棲み分け
「週●日以上の勤務」「リーダー職以上」などでテレワーク可否の基準を分けたり、任せる仕事はなるべく成果の見える仕事にするなど、その裁量も考えた上で進めていけると良いでしょう。
- ICTツールをアナログに使う?
コミュニケーションの取り方には、各社工夫をこらしましょう。強い信頼関係があったとしても、コミュニケーションが不足すると後に困ることが起こってしまっても気づかなかったという事態になりかねません。
「遠距離社員」を増やし、新たな雇用を
まだまだ在宅勤務は一般的ではありません。マミーゴーでは、環境に捕らわれ社会復帰が困難な人に「遠距離社員」という形態を提案し、新たな雇用を創出していきます。
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セッション3 - スタートアップの人材不足を解消する「副業ワーカー」の活用事例をご紹介!
◆スピーカー: 株式会社 社食コレクション 代表取締役CEO 松村 幸弥
シュウマツワーカーのサービス
「スタートアップ」という言葉の認知や社会の関心は近年高まりつつあります。ただ、その企業の形態は知られていても、ほとんどのスタートアップ企業自体は知名度というものがほぼ皆無です。それゆえ優秀な人材はなかなか集めることができません。シュウマツワーカーでは、そのような企業のニーズをくみ取り、副業希望の会社員やフリーランスにその業務を委託するエージェント業を行なっています。
シュウマツワーカーが選ばれる3つのポイント
1) 優秀な人材が登録
現在50社を超える企業に利用されています。専門知識やスキル・技術を持った優秀な会社員やフリーランス人材の登録者は1000名を超えていて、良いマッチングが起こっています。登録されている副業ワーカーはエンジニアやデザイナー以外だけでなく、広報・PR、ライターの方もいらっしゃいます。企業の要望に応じた紹介が可能になっています。
2)手厚いサポート
シュウマツワーカーでは、企業側だけでなく、副業ワーカーからのニーズもヒアリングしています。その際、各ワーカーには専属のコンシェルジュを配置しており、様々な要望をサポートしています。副業ワーカーの要望としては「実現したいことがあるが社内に知見がない」「週5も稼働はできないけれど、必要な時にヘルプを出してほしい」「平日夜に数時間だけ働きたい」などがあります。これらを吸収し、企業とのミスマッチが無いよう努めています。
3)単価が安い
副業ワーカーのモチベーションは「お小遣い稼ぎ」「本職を持ちながらスキルアップ」という考えがほとんどです。そのため必要以上に高い単価設定で人材確保を行う必要はありません。お互いにとって納得し合えるちょうど良い設定を、私たちがサポートします。
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登壇した3社のセミナー内容レポートでした。
勤怠管理、テレワーク、副業ワーカー、、、。これらをぜひ参考に、貴社の働き方も見直してみてはいかがでしょうか。