【イベントレポート(セミナー動画有)】パーソルイノベーション×IEYASU共催|IEYASU活用法&残業規制適用セミナー

去る2020年2月28日、打刻ファースト運営のIEYASU株式会社は「パーソルイノベーション×IEYASU共同セミナー|勤怠管理システムIEYASU活用法 & 「残業上限規制」の中小企業適用徹底解説セミナー」を開催しました。
ここでは登壇企業2社より、適切な勤怠管理の方法や中小企業が確認すべき残業上限規制のチェックポイントなどが紹介されました。

なお、本セミナーは、新型コロナウイルス感染症対策本部によるイベントの中止や延期、規模縮小の要請に伴い、オンライン開催に変更となりましたが、多くの方々にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

■セミナーの動画をご覧いただけます

■セッション1 - IEYASUの効率的な使い方

◆スピーカー: IEYASU株式会社 代表取締役 川島寛貴

勤怠管理システム「IEYASU」とは?

人数無制限・無料で利用することができるクラウド勤怠管理システムで、Webブラウザもしくはスマートフォンアプリから簡単に打刻ができるサービスです。カードリーダやNFC対応機器を利用し、手持ちのSuica等で打刻することも可能です。さらに、拠点のIPアドレスを設定することで不正打刻を完全に防止!

出退勤時刻はもちろん、有給取得等の各種申請の管理をすることもできます。日報管理・給与明細の管理機能も無料で利用できる。
課金して有料版にアップグレードすることで、データの永続的な保持や、オンライン問い合わせ等のサービスが追加されます。

●無料のクラウド勤怠管理システム 「 I E Y A S U 」
●無料のクラウド日報管理システム 「 I E Y A S U 日報管理 」
●無料のWeb給与明細システム 「 I E Y A S U 給与明細 」

IEYASUは労働生産性の向上をめざす

日時勤怠管理では「予実管理」が、そして日報管理では「プロジェクト毎の工数管理」を行うこともできます。単純な時間管理をするだけではなく、作業にかかる時間を意識することを促すシステムを作っています。効率化できる部分とアウトソースできる部分を見極め判断し、有効的に時間を使う働き方を実現させましょう!

IEYASUのご好評をいただいている便利な機能

・打刻から情報確認まで全てスマートフォンで完結
・レポートも自由に出力可能。グラフ等ビジュアルで見ることも可能
・予実管理が可能で、予定と実績をグラフで見れる
・日次勤怠画面から業務割合を申請できる
・日次勤怠画面から経費精算・資料添付ができる
・勤怠アラートも自由に設定可能
・全社員に情報を発信できるお知らせ機能も実装
・slack、LINEでの打刻も来月実装予定
・人気機能ランキングベスト5

IEYASUの設定のポイントは「勤務区分」と「勤怠設定」

IEYASUは、以下の8つの手順を踏んでいただくとスムーズに初期設定を進めることができます。

①システム設定
②勤怠設定
③勤務区分
④雇用形態
⑤拠点
⑥部門
⑦カレンダー(休日設定)
⑧社員登録

この8つの手順の中でも特に重要となるのが「③勤務区分」と「②勤怠設定」です。

■「勤務区分」設定ポイント
会社の規模が大きくなるほど、社員の働き方が多様になります。「出勤(残業あり)」「フレックス」「裁量労働」「みなし」「時短10:00-16:00」など出勤パターンごとに勤務区分を作成していただくことになります。

・所定時間は何時間なのか
・休憩時間はどうするのか
・残業は何をもって残業時間としどのように集計するのか
・遅刻早退は含めるのかどうか
・所定時間前後の勤務を勤務時間として含めるか 等
※とにかく勤務区分の設定が最重要!

■「勤怠設定」設定ポイント
・端数処理、5分,10分単位等の丸め設定
・締日を何日に設定するのか
・休憩時間を遅刻早退時間から除くか除かないか 等

ご参加いただいた皆様のご質問にお答えします

最後に、今回のセミナーでも、事前にアンケートでご記入いただいたご質問や、セミナー会場で直接聞いていただいた質問に対して回答させていただきました。

「他社事例を知りたい」
「フレックスタイム制や時短社員にも対応できますか?」
「端数処理をすることはできますか?」
「有給自動付与は、4月付与グループ、10月付与グループに分けられますか?」
「土日の申告漏れ通知メールが届いてしまうのは何故?」
「振替休日は月内振替が基本設定ですか?」
「月締確定ボタンを月末以前に表示させることは可能でしょうか?」 他多数

弊社は、IEYASU活用セミナーを定期的に開催しておりますので、IEYASUのサービスや使い方に関する疑問等がございましたら是非セミナーにご参加ください!

■セッション2 - 迫る「残業上限規制」の中小企業適用、「なぜ」「どうやって」を徹底解説!

◆スピーカー: パーソルイノベーション株式会社  Marketing and Development Officer 島田 昌和

「働き方改革」で何が変わるのか?

「有給休暇取得義務化」や「残業時間の上限規制」「同一労働同一賃金の適用」など働き方改革の重要な項目を9つ抜粋して掲載しております。
9つのうち、2019月4月からは6項目が適用、2020年4月からは3項目が適用されることになっています。つまり、2019月4月まで仕組みを整えさせ、2020年4月から運用を開始させる、というストーリーになっています。

この9項目のうち、特に注力すべきものとして、以下の3つを挙げます。

●有給取得の義務化 (取得させることも義務化)
●労働時間の適正把握義務 (管理監督者に責任が発生)
●時間外労働の上限規制(無制限の残業は不可、法的拘束力有)

上記の3点を注力すべきポイントとして挙げたことには3つの理由があります。

理由①立法者の意図
「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律案要綱」には3つの柱が記載されております。

●第1の柱:働き方改革の総合的かつ継続的な推進
●第2の柱:長時間労働の是正と多様で柔軟な働き方の実現
●第3の柱:雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保

要綱の柱の2つ目に「長時間労働の是正」を定めていることからも、国が「長時間労働の是正」を重視していることが分かります。

理由②発覚時の影響が大きい
労働基準法で定められた上限を超えて、社員に長時間労働をさせた場合、社会的な影響・ダメージは非常に大きなものとなります。

●厚生労働省による「ブラック企業リスト」の公表
●6ヶ月以下の懲役、または、30万円以下の罰金刑
●炎上しやすい (ハラスメントと並ぶ炎上案件)

理由③対応難易度が高い
残業時間の削減には以下3つの専門スキル必要となります。
●業務改善・改革
●マネジメント
●統治型経営

また、残業時間を削減するためには、単純に制度を変えるだけではなく、組織文化や社員一人ひとりの考え方や行動様式等を地道に変えていき、積み重ねることが必要となり、残業時間を削減することは非常に困難です。

では、残業時間を削減し、長時間労働を是正するためには、どうすれば良いのでしょうか?

残業時間削減に必要な3つの知識・スキルと前提

残業時間を削減のために必要な3つの知識・スキルをご紹介いたします。

その前に、まず前提として、残業時間の削減は、「認知バイアス」のとの戦いとなります。
「認知バイアス」には、様々な種類がありますが、特に押さえておきたいのは「保守性(このままでいたい、現状に戻ろうとするバイアス)」と「正常性バイアス(自社は大丈夫だろうというバイアス)」の2つです。この2つのバイアスが業務改革・組織改革の大きな壁として立ちはだかります。

残業時間削減に必要なスキル①業務改善・改革

業務改革・改善は、以下5つのプロセスで進めます。

残業時間削減に必要なスキル②マネジメント

業務改革・改善のあとには、それらを定着させるための取り組みが必要となります。「従業員」と「実務」を理解した上で、改善と日々の働き方を通じ、定着を促すマネジメントも重要になります。

社員への教育・定着は、認知バイアスの「保守性」との戦いとなります。
「良いものから悪いものに変わる」場合だけでなく、「悪いものから良いものに変わる」場合であってもこの「保守性」が発生します(もとの状態に戻ろうとする人間の特性)。

この保守性を軽視しマネジメントを疎かにすると、組織改革は成功しません。
過去に実際にあった事例として、業務改善・生産性の向上により残業時間200時間から40時間に圧縮することはできたが、保守性による揺り戻しにより、社員が大量に辞めてしまったという事例があります。

業務改善を行い、それを社員に教育・定着させることには根気と時間が必要となるのです。

残業時間削減に必要なスキル③統治型経営

経営者に求められるスキルとして「統治型経営」が挙げられます。
これは、経営者自身の「正常性バイアス=大丈夫だろうという思い込み」との戦いになります。

業務改善・改革成功のポイント

業務改善・改革成功のためには、人の思考・行動を変容させることは重要になります。そして、業務改善・改革成功のためのポイントとして以下の3つが挙げられます。
●「必要性維持」を意識する
●「徐々に」を意識する
●「時間がかかる事」を意識する

クラウドBPO「ラクフィス」で人事労務・財務経理部門をラクに

法改正に向けて新しく勤怠管理システムを導入したり、残業時間の削減に向けて取り組みを始めようとしても、これからの時期は「間接部門・経営者自身の繁忙化」「ノンコア業務の負荷増大」が予想されます。

今回は、クラウドBPOサービス「ラクフィス」をご紹介いたします。

https://rakfice.jp/

ラクフィスは企業の成長を実現する「クラウド経営パッケージ」です。
人事労務手続き、給与計算、財務経理、経費精算などをアウトソース。
ノンコア業務の運用とシステムを一体でご提供致します。

■詳細はこちら
https://rakfice.jp/

■オンラインでのセミナー開催となりました

本セミナーは、新型コロナウイルス感染症対策本部によるイベントの中止や延期、規模縮小の要請に伴い、オンラインでの開催となりました。
■登壇者2名の様子

■当日に参加者の皆様にお配りする予定だったクッキー

登壇した2社のセミナー内容レポートでした。
勤怠管理システムIEYASUの活用方法、設定のポイント、中小企業が確認すべき残業上限規制のポイント、クラウドBPOサービス「ラクフィス」などをご紹介いたしました。
これらをぜひ参考に、貴社の働き方も見直してみてはいかがでしょうか。

LINEで送る

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事