【35歳限界説は過去のもの?】人生100年時代の働き方とは

転職活動をするにあたって、長い間「35歳限界説」が言われてきました。企業側は20代の若い人材を採用する傾向にあるので、35歳を越えて転職する場合に不利になる.. それを「35歳限界説」と言います。しかしながら、この定説を覆す動きが最近の採用動向から見られるのです。
それは一体..?

売り手市場の転職業界:背景には人材不足

有効求人倍率が増加傾向にあるなど、最近の転職業界では売り手市場が続いています。その背景には、様々な業界での人手不足問題が深刻化していることがあります。特に製造業や、建築関連、IT関連などの技術者でそれは顕著です。IT業界では今後大幅な人手不足に陥ることが予想されていて、2020年からは小学校でプログラミング授業が導入されるなど国も対策を取り始めています。「35歳が限界」といわれていた転職市場でも、経験がある技術者などは活躍できるフィールドが広がっているのです。資格や経験がある人であれば、年齢を気にすることなく転職することができるようになってきています。

人生100年時代の働き方

昨今では、公的年金だけで生活するのが難しいと言われています。80歳以上まで生きる人が多くなり、人生100年時代というキーワードも話題を集めてきました。定年を過ぎてもまだまだ働きたいという人も多くいるので、60歳以降の人にも転職というニーズは増えてくることでしょう。そのため、35歳限界説は60歳定年時代に作られた考えであり、今の時代にはフィットしないものになっています。35歳以降でも新しい職場で働けるチャンスはあると言えるでしょう。

35歳限界説は、企業にとっても過去のもの

現在売り手市場の採用において、若くて優れた人材の確保は非常に難しくなっています。さらに、新卒などの若年層はまず社内でトレーニングをする必要であり、そのためのコストも必要です。即戦力として使うことができる経験者は、現場ですぐに活躍してもらうことができるので採用側にとっては大きいメリットでしょう。中途採用の求人数をみても、40代以降での採用が増加している傾向にあります。企業側は、個人の職務経験や能力をより判断基準とする採用へと変化してきているのです。35歳限界説は、採用される側だけでなく、企業側にとっても意味のないものとなっているのかもしれません。

採用機会に繋げるチャンス

総務省によると、35歳の転職率の割合は2009年以降半数以上を越えているというデータがあります。団塊ジュニア世代が40代になり、人口を大きく占める世代です。今までの経験を活かした団塊ジュニア世代で、ワークライフバランスが取れた仕事を探す方も多く、年齢を問わずに人材の流動が起こっています。企業側にとってもよりよい人材を見つけるチャンスです。多様な年代の人にも目を向けた採用戦略を探っていきましょう。

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