「ジョブペアリング」という働き方をご存知でしょうか?
このたび、新たに愛知労働局が実施する求人充足支援として話題になっているキーワードです。季節・期間限定の仕事では、人手不足解消の要となる制度ですので、今後全国的に広がっていく可能性があります。さっそく概要を確認しましょう。
季節・期間限定求人支援!「ジョブペアリング」とは?
「ジョブペアリング」とは、季節限定もしくは期間限定雇用の仕事同士を組み合わせて円滑な労働力移動を推進することで、「季節・期間限定雇用への労働力供給」と「年間を通じた労働者の雇用確保」の実現を狙う支援制度です。
出典:厚生労働省愛知労働局「全国初!業種にとらわれない期間限定社員の確保を支援」
上記の図の通り、「果樹園での収穫」とおせち料理などの「季節限定商品の販売」など、それぞれ異なる時期に行う仕事に、同一労働者を充てるとします。
この場合、
□ 期間雇用の労働者にとっては、時期を問わず働き続けることができる
□ 使用者にとっては、効率良く労働力を確保することができる
といったメリットがあると言えます。
各ハローワークが連携し、異なる時期に実施される期間限定雇用の求人情報・雇用期間情報を収集し、相互に事業所への情報提供や労働者への職業紹介を行うことで、この制度を支援します。
もちろん、労働者の得手不得手や専門性、希望等の要件によって、必ずしもジョブペアリングが成立するとは限りません。
しかしながら、不安定な期間限定の仕事に安定性をもたらし、人手不足時代に人材確保に寄与するという面では、かなり有効な取り組みといえそうです。
何が違う?「ジョブペアリング」「ジョブシェアリング」
「ジョブペアリング」に似た響きを持つ言葉に、「ジョブシェアリング」というキーワードがあることをご存じでしょうか?
「ジョブシェアリング」とは、通常フルタイム勤務者が1人で担当する仕事に対し、短時間勤務者2人以上を組み合わせることで分担させる働き方のことです。
「ジョブシェアリング」の働き方は、仕事と介護・育児の両立を図りたい労働者の両立支援策として、もしくは企業の雇用確保策として用いられています。
前項でご紹介した「ジョブペアリング」では2つ以上の仕事に対して同じ労働者が従事するイメージでしたが、「ジョブシェアリング」は1つの仕事に対して2人以上の労働者をあてるワークスタイルということで、両者は言葉の響きこそ似ているものの、考え方は大きく異なる点に注意しましょう。
どうする?有期契約労働者の労務管理
有期契約労働者を抱える事業所では、パートタイム労働法を基準とした労務管理を適用するケースが大半だと思います。ところが、フルタイム勤務の有期契約労働者についてはパートタイム労働法の対象外とされており、短時間労働者とは異なる労務管理が必要となります。
この点、厚生労働省より、フルタイムで複数回契約更新をしている有期契約労働者を対象としたガイドラインが出されていますので、ぜひ一度ご一読ください。
参考:厚生労働省「有期契約労働者を雇用する事業主の皆様へ」
ガイドラインには、雇用管理上留意すべき点、より良い雇用管理に向けて事業主が配慮すべきことなどが網羅されています。フルタイム有期契約労働者を雇用する事業主様であれば、必ず知っておくべき内容です。
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