政府主導の「働き方改革」に関わる議論が、いよいよ大詰めとなってまいりました。 昨年度末には「働き方改革実行計画(案)」が公表され、注目されていた「時間外労働の上限規制」の方向性が示されましたね。この件については、既に『労働基準法改正まであと2年!「残業時間100時間」が上限規制に?』にて解説した通りです。 4月以降はさ...
労働基準法の記事一覧
かつてここまで「残業」が注目されたことがあったでしょうか?いま、日本は空前の働き方改革ブームです。ただそのブームを一過性のものに終わらせないために、具体的に「残業」つまり、長時間労働に向き合うべきタイミングなのではないかと考えます。今回はその「残業」についての最も基礎的な確認をして参りましょう。 残業代とは? そもそも...
もしかして「休日出勤=3割5分増」と一律で処理していませんか?給与計算の実務において、意外と正しく理解されていないのが“休日出勤に関わる割増賃金”の処理です。「毎日の残業は1.25、休日出勤なら1.35」と計算している会社を散見しますが、このような処理の場合、残業代の過払いが生じている可能性があります。 ご存じのない方...
厚生労働省より公表された、2015年度の1年間で、残業代の不払いが100万円を超える企業は1348社にのぼるという調査結果でした。監督指導により支払われた残業代の総額は、およそ100億円だったといいます。この調査では、賃金不払い残業解消のための取組事例も併せて公表されています。データ編に続いて今回の事例編では、事例集か...
時間外労働の減少や拘束時間の削減の効果を見込み「変形労働時間制」の導入を検討している企業が増えております。しかしながら導入すれば良いという問題ではありません。実際の運用や問題点を確認して参りましょう。 労働時間の原則とは? 労働基準法(以下、労基法)32条の定める1週40時間・1日8時間という労働時間の原則は、あくまで...
限定正社員とは一体何なのか?何が限定なのか? 2013年4月に労働契約法が改正されて以来、「限定正社員」というワードが労働契約の中で頻出するようになりました。今まで長期的に非正規社員として働いてきた労働者が対象となる可能性がある、アベノミクスにおける「経済成長戦略」の一つです。 企業の財政状況に対し、特に大きな影響を及...
割増賃金(いわゆる残業代)は、一定の場合にきちんと支払わなければならないものですが、会社側でも曖昧な理解のままで対応して、本来払うべき割増賃金がきちんと支払えていないケースもあると思います。割増賃金の未払いは、従業員とのトラブルの原因になり、トラブルが悪化すれば、未払い請求など会社の規模によっては経営を圧迫する要因にも...
「振替休日」と「代休」この違いを即答できなかった経営者と管理部長は1秒でも早く本記事を読んで学びましょう。「知らなかった」では済まされない経営リスクが潜んでいます。 給与額にも差がでる!?「振替休日」か「代休」かの違い 皆さんは、「振替休日」と「代休」の違いをご存知でしょうか? これらは共に、「休みの日に働いた分、別の...
悪質な長時間労働等を取り締まる「かとく」 ブラック企業という名前があるように、悪質な長時間労働等が社会問題として広く知られるようになりました。労働基準法が存在していても、それを無視している企業は存在しています。過重労働撲滅特別対策班(通称かとく)は、労働基準法や、悪質な長時間労働に対応する為の専従組織です。しかしまだま...
「ごめん、ちょっと今日残ってこの資料を仕上げといて」 御社でもこのように部下に依頼することもあるのではないでしょうか。しかし、うっかりしていると実はこの指示が法律違反・・・ともなりかねません。 法律上で“働かせることができる時間”とは 労働時間は原則、労働基準法第32条で休憩時間を除き、1週間40時間、1日8時間と決ま...
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