【ネットワーク型組織とは】上司も部下もなし!各個人・部署が独立し、チームとしての仕事を行う組織形態

同僚とのコミュニケーションは円滑ですか?部署が違う人とのコミュニケーションは希薄ではありませんか?
従来のピラミッド構造を破壊し、それぞれ独立した個人や部署が相互に助け合う組織をネットワーク組織という形態があります。本記事で解説します。

ネットワーク型組織とは?

ネットワーク型組織とは、特定のリーダーや上司を作らず、チームの皆でアイディアを出し合って一つの仕事をこなしていく組織を言います。自由に意見が言いやすいことや、立場を気にせずに仕事に取り組みやすいのが大きなメリットです。
従来の中央集権的なピラミッド型組織とは違い、ネットワーク型組織には権限を持つリーダーという存在がありません。リーダーを設けたとしても、指揮の役割や命令権といったものは弱く、個人も各部署もある程度独立した形態を取ります。それぞれ独立した個人や各部署が必要なときに集まって、役職や部署などを飛び越えて一つの目的を達成するためのチームを組むのです。
現場のメンバーに権限が託され、その現場のチームを作るところからプロジェクトの計画・実行までが任されます。チャットソフトやグループウェアの発達によってITを利用したコミュニケーションも出来るようになり、ネットワーク型組織の構築は容易になりました。自分たちで全ての作業を行うので融通が効きやすく、上司も存在しないのでトラブルや緊急対応の事象に対しても柔軟な対応が可能であることが特徴です。

ネットワーク型組織を作るために

ネットワーク型組織を作るためには、まず社員全体で平等な関係を築く環境を整えることが必要です。上からの命令に従うようなピラミッド型組織には上下関係がしっかりあることがメリットですが、ネットワーク型組織ではそれを良しとせず、フラットな関係性が求められます。役職がついているからと部下に無理な指示を出すことを防ぎ、また先輩後輩を気にせずそれぞれが意見を言える環境を作りましょう。上の立場だった人も命令をすることにこだわらず、チームのみんなと協力して自分も手を動かし仕事をこなすよう心掛けることが大事です。

また、分野や部署が違う人たちとの交流も忘れてはいけません。ネットワーク型組織は部署の垣根や分野の違いも乗り越えてチームを作っていくことで実現されます。普段から積極的に様々な社員と交流を持てる機会をセッティングしたり、仕組みを作るなどしましょう。フリーアドレス制を設けて仕事の席の固定化を外したり、定期的に交流会を開くなどが具体的な施策の一つでしょう。

参考:【まだ導入してないの?】働き方改革に効果アリ!フリーアドレスのすすめ

ネットワーク型組織で得られる強力なメリット

ネットワーク型組織を導入することで、社員が新たなスキルや知識を獲得する機会が自然と増えることが期待できます。
ネットワーク型組織は上からの命令が行われないので、様々な情報が素早く流れてきます。さらに部署や役職も関係なく交流が持てるので、部署を飛び越えた情報共有がしやすくなります。情報共有をより広く強固にすることで各自の繋がりも強くなり、持っているスキルや知識を教え合うようなことも自然と起こるでしょう。相互学習の環境が構築され、社員同士でお互いを高め合いやすくなるのです。

社員同士の成長を目指すネットワーク型組織

相互協力、相互理解、相互学習などがネットワーク型組織を表現するのに適した言葉かもしれません。
「相互」の関係がより強固になり、より良い仕事ができるようになることを目指す組織形態と言えます。

いきなり上司と部下のピラミッド構造の撤廃は難しいかもしれません。しかし、日頃からの相互のネットワークをより多く、より濃くすることはできるのではないでしょうか?
会社という組織をより強くするために、様々な事例から学び、実践していきましょう。

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