イグジットマネジメントとは?定年退職という過去の常識は捨てましょう

あなたは現在の会社で定年まで勤めるでしょうか?近年の状況では、定年を待たずに退職をする人たちがほとんどなのではないかと思うほどです。イグジットマネジメントとは、そんな雇用の出口に関する計画や管理のこと。あなたは考えられていますか?

イグジットマネジメントも人事の仕事の一つ!?

終身雇用が当たり前だった時代は、正社員として就職をした後は定年を迎える日まで同じ職場で働き続けるという流れが一般的でした。もちろんこうした時代でも様々な事情で早期退職をするという人もいましたが、多くの人は定年まで働き続けていました。終身雇用の崩壊が叫ばれるようになって以降は、転職を選ぶ人が増えただけでなく会社の事情によって仕事を失ってしまうなど、定年を待たず退職をする人が増えてきています。そのため、人事は採用と人材管理だけでなく雇用の出口についても真剣に考える必要が出てきました。出口に関する管理を積極的に行うための計画が、イグジットマネジメントです。

イグジットマネジメントの活動

イグジットマネジメントの活動内容は、離職を防ぐことと離職を促進すること、そして再雇用を促進することの3つになります。優秀な人材に関しては雇用の出口を用意するのではなく、離職を防ぐための対策をしておくことが大切です。それに対して、職場に必要がない人材は離職をして貰う方が会社にとって有益です。離職率で悩んでいる企業の場合は、再雇用がしやすい状態を作っておくと優秀な人材が戻ってきやすい状態となります。本当に必要な人材だけを残し、優秀な人材を積極的に採用していくことで、健全な新陳代謝を促すことに繋がります。

気持ちよく離職を促すためには

離職を促しても、トラブルが発生したのでは意味がありません。問題が大きくなれば、社内の雰囲気が悪くなってしまうだけでなく、社外にもそのことが知れ渡る可能性があります。そのため、イグジットマネジメントではお互いが気持ちよく雇用関係を解消できる状態を作っておくことが大切です。終身雇用の場合は、年功序列で若い間は給料が安いことが一般的です。給料が少ない段階で、一方的に離職を促すと見合った給料を貰っていないという不満が出やすくなります。しかし、最初から働きに見合う給料を貰っていれば、離職も素直に受け止められる可能性が出てきます。イグジットマネジメントを行う前には、しっかりとした事前準備も必要です。

ネガティブではない雇用の出口を

イグジットマネジメントは、本来であればネガティブに考えられやすい退職をポジティブに考えるために生まれました。多様化する働き方に対応するためだけでなく、より良い職場環境を作りたいのであれば、真剣に退職と向き合うことが大切です。

LINEで送る

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事