ゴールデンウィーク目前の今、知っておくべき職場の「五月病対策」

新年度のスタートから、2週間が経過。春先はどこの職場でも変化が生じやすい時期ですが、従業員の皆さんの状況はいかがですか?「ちょっと張りつめすぎているな」と感じられる新人さんや、この春から職務内容やポジションに変更があった既存社員で「少し様子がおかしいな」と感じられる方等、いらっしゃらないでしょうか?これからゴールデンウィークを迎えるにあたり、今一度、従業員の様子に目を向けてみましょう。

4人に1人が五月病を経験。だからこそ、職場においては事前の対策が不可欠

新年度の始まりは、多くの人が「変化」を経験する季節です。新しく仲間を迎え入れた職場も多いと思いますが、仲間の中にはこの春社会人デビューをした人や、他企業から転職してきた人、様々いますね。また、既存の従業員の中にも、これまでと違った環境に身を置くことになった人や、新しい仕事に従事することになった人がいる等、皆、変化を受け入れてそれぞれの状況下で頑張っていると思います。

変化によるストレスの蓄積が引き金となる「五月病」

ゴールデンウィークを目前に控え、今、企業が注意すべきは従業員の「五月病」です。人間にとって変化というのは、良いものも悪いものもすべてストレスとなります。もちろん、ストレスは必ずしも悪というわけではありません。実際、良いストレスは気力やモチベーションを高める原動力ともなり得ますが、一方で、精神的な重圧となり心身を疲弊させるストレスもあります。4月中は気が張っているので何とか頑張ることができても、大型連休をきっかけに張りつめていた糸が切れ、これまで蓄積されたストレスが一気に悪影響を及ぼすようになることも。これがいわゆる「五月病」です

どんな職場にも潜む五月病、重症化によって休職や離職へと発展

しばしば「五月病なんて単なる怠けだ」と考えられる節があるようですが、調査によれば、働く人の多くがその症状に悩まされていることが分かっており、企業においては従業員の健康確保措置として適切な対策を講じるべきテーマの一つといえます。
チューリッヒ生命が2018年4月に実施した「ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」によれば、男性の21.6%、女性の25.0%が「五月病になったことがある」と回答したとのこと。働く人の実に4人に1人が、連休明け、倦怠感や憂鬱感といった精神的不調、食欲不振やめまい・吐き気、睡眠障害、動悸等の肉体的不調を感じたことがあると判明しました。

参考:チューリッヒ生命「2018年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査

「五月病なんてしばらくしたら自然に治る」とおっしゃる方もいるようですが、重症化によって仕事に従事できなくなり、休職や離職へと発展するケースも珍しくありません。従業員の心身の健康を守るためにも、事前に十分な五月病対策を講じておきましょう

4月中に取り組みたい!職場における五月病対策

五月病は、何らかの症状を発症する前の適切な対策が肝心です。ゴールデンウィーク前の2週間、経営陣は「従業員への目配りと声かけ」を意識しましょう

今年度「変化」のあった従業員の様子に変わりはありませんか

今春から働き始めた、異動や転勤等で環境が変わった、昇進等で新しい仕事に携わるようになった、育休や休職から復帰した・・・等々、今年度に大きな変化を迎えた従業員に注目してみましょう。表情や言動、勤怠状況や仕事ぶりはいかがでしょうか?ちょっと余裕がなさそうな人、元気がないなと感じられる人、遅刻や早退、欠勤が増えている人には、声をかけてみてください。何かしらのお悩みを抱えている可能性が高いです。

無理をさせないための取り組みを

新しい生活に馴染むため、仕事を早く覚えるため等の理由から、春先につい頑張り過ぎてしまう人が増加傾向にあります。仕事に邁進する上で、努力することや自分に負荷をかけることは、もちろん大切です。しかしながら、今後も長く続いていく職業人生の過程で、一時に頑張り過ぎて心身を壊してしまっては元も子もありません。特定の人に仕事を集中させない、業務スケジュールに余裕をもたせる、休みやすい職場風土の醸造等、管理側の取り組みが重要になります。

気軽に相談できる環境を提供する

ストレスや不安の解消の糸口は、日常の何気ないコミュニケーションの中にあることは珍しくありません。抱えている悩みも、人に話すだけで心が軽くなることもあります。職場においては、普段から上司や部下、同僚同士が気軽に話せる雰囲気作りや機会の設定に取り組めると良いでしょう。ただし、職場での人付き合いが負担に感じられる従業員に配慮し、あくまで「必要な人が、必要な時にコミュニケーションできる」ことが肝心です。併せて、深刻な困り事については専門家につなげていく体制作りも不可欠です。自身のキャリアや職場環境のことであれば人事部や社会保険労務士、心身の悩みは心理カウンセラーや産業医といったように、専門の相談窓口を設定して周知することで、悩める人に安心材料とお悩み解消の機会を提供できます。

ハーモス勤怠を、健康確保措置の一助に

従業員の五月病対策にも、無料の勤怠管理システム ハーモス勤怠 by IEYASUの活用がお勧め!日々の勤怠データはもちろん、「日報機能」で記録した業務内容や作業時間等も、従業員の心身の状況を把握する重要な糸口に。労働時間把握だけでなく、働く人の健康管理の一助ともなる勤怠管理システムです^^

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