【職場スカウト採用とは】中途採用領域のトレンドキーワード【2019年予測】

2018年12月、株式会社リクルートキャリア就職みらい研究所が2019年のトレンド予測発表会で中途採用領域のトレンドキーワードとして「職場スカウト採用」を発表しました。

参考:中途採用領域の2019年トレンド予測を発表、キーワードは「職場スカウト採用」-株式会社リクルートホールディングス「2019年トレンド予測」より-

人手不足が加速する現代において、ますます優秀な人材の確保と定着は難しい課題になっています。従来のように、特に中途採用において人事部が主体となり新たな人材の決定や配属を担うのではなく、職場そのものが主体となる「職場スカウト採用」という採用方式をとる会社が増えてくると予想されています。

本記事で、今年2019年にトレンド予測されている「職場スカウト採用」についての理解を深めましょう。

「職場スカウト採用」とは?

職場スカウト採用とは、従来のように人事部が主体となるのではなく、新しい人材の配属先の長や将来の同僚たちが、自分たちの状況や情報を露わにすることで、よりよい人材を確保するという方法です。
せっかく雇用した人材が離職してしまう理由としてもっとも大きな要因とされているのは、人間関係の悪さや職場風土になじめないといった理由です。これらの点は一緒に働いてみないとわからないことであり、かつての採用方式ではどうしても解決できないことでした。採用という仕事を人事部に完全に任せきるのではなく、会社一丸となって良い人を採りに行こうとする動きは今後加速していくと予想されます。

なぜ「職場スカウト採用」が重要?職場の風土や人間関係を知りたいニーズがある

本来、転職者はこれから働く部署の長や同僚がどんな人物なのか、また会社全体や部署がどんな風土なのかを知りたいと思うものです。従来のやり方の中では、面接での質疑応答を通じてそのような確認がなされていました。

しかし、いざ入社してみると想像と異なっていたり、現場における仕事のやり方が前職と大きく違っていたりするなどで戸惑ってしまうケースがあとを絶ちません。これから入社する人にとって大切なことは、仕事の中身や会社概要はもとより、職場の慣行や風土・上司や同僚の人柄・将来のキャリアや職場での役割といったことです。これらの伝達の機会を面接の場だけで済ませるのはやめましょう。人事部以外の社員も候補者と交流する時間をもつようにすることで、より職場にマッチした人材を確保するとともに、離職の防止にも繋がるのです。

職場スカウト採用の導入

職場スカウト採用の方式を取り入れるために、選考中あるいはその前段階で、関心のある部署の長や同僚たちとコミュニケーションをとる機会を作るようにしましょう
「自己紹介」もよいですが、可能なことならば「一日体験入社」のような形で実際に仕事をしてもらうとより良いでしょう。打ち合わせや会議にも出席してもらうことで、転職希望者は職場の風土や雰囲気を直に知ることができます。

そのときに職場のよい空気だけを知ってもらうのではなく、欠点もあえてさらけ出すようにしましょう。そうすることで、生の会社を伝えることができ、転職者に心の準備と整理をしてもらうことに繋がります。それを就職(転職)を決める前にできていることで、実際の業務が始まってから仕事がスムーズにいきやすくなることは間違いありません。

さらに職場の雰囲気だけでなく、仕事の具体的な内容や流れや同僚の役割分担などを詳しく丁寧に教えたり、疑問に答えて転職者の不安を徹底的に解消してあげられると良いでしょう。転職者に真摯な態度が伝わるとともに、職場にも転職者を歓迎しようという雰囲気が高まります。

転職者と職場の両方にとってよい形が必要!

人材不足が続く昨今、良い人材を確保するため、今後は「職場スカウト採用」のような採用の仕方が主流になっていくでしょう。
自分たちの職場をさらけ出し、転職者を歓迎することで、転職者も納得して仕事にのぞむことができます。このように転職者と職場の両方にとって最良の形をとることが、長く働ける優秀な人材の確保のカギです。

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