スムーズビズとは?|東京オリンピックを契機としたワークスタイルの東京都モデル構築

いよいよ来夏に迫った東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に向け、目下、各所で大会準備が進められています。東京都では既に2017年より時差ビズを開始し、大会開催期間中の混雑緩和に向けた取り組みを進めていますが、2019年度からは交通マネジメントやテレワーク等の取り組みを一体的に推進する「スムーズビズ」を提唱しています。

テレワーク・時差ビズ・TDM 三位一体の働き方改革「スムーズビズ」

出典:東京都「スムーズビズ

打刻ファースト読者様の中に、「スムーズビズ」という言葉をご存知の方はどの程度いらっしゃるでしょうか?
スムーズビズとは、東京2020大会開催を契機に、東京における新たなワークスタイルの実現と企業活動の形を生み出していこうという取り組みです。主に、テレワーク、交通需要マネジメント、時差ビズを推進することで、快適な通勤環境や生産性向上を目指します。いずれも、元々は東京オリンピック・パラリンピック開催時の混雑緩和のための施策ですが、前述の新たな働き方を社会に定着させることで働き方改革の実現にもつなげていくことができそうです。

ちなみに、図中の「TDM」とは「交通需要マネジメント」のこと。東京2020大会時の安全・円滑な輸送サービスの提供と、都市活動や経済活動の安定との両立を図ることを目的に、大会時の交通混雑緩和を目指す取り組みを指します。

参考:東京都オリンピック・パラリンピック準備局「2020TDM推進プロジェクト

東京2020大会への対応 現状「労使協議ない」が77%

東京都では東京オリンピック・パラリンピックの開催に備え、スムーズビズを主軸としたあらゆる運動を展開しています。これを受け、都内企業においては働き方の見直しが急務とされますが、その一方で日本労働組合総連合会東京都連合会(連合東京)からは気になる調査結果が公開されています。

連合東京が2019年6~8月に実施した「東京2020大会に向けた東京都スムーズビズへの取組みに関する組合アンケート調査」の結果によると、東京2020大会期間中の対応への労使協議について、「協議していない」が最多の43%、「今後協議予定」は34%、次いで、「わからない」も13%に上ることが明らかになっています。「協議している」との回答割合は全体の10%にとどまっています。


出典:連合東京「連合東京スムーズビズ調査結果(最終)

御社では、大会開催時の対応について、何かしらの検討が進んでいるでしょうか?都内企業の大半にとって、創業以来初となるオリンピック・パラリンピックの開催に、未だ具体的なイメージが湧かないケースも少なくないかもしれません。しかしながら、大会開催時の規模感の見込みは下記の通りであり、混雑・混乱は不可避です。都内においては各社、企業活動に支障をきたさないための工夫が必要となるでしょう。


出典:東京オリンピック・パラリンピック準備局「2020TDM推進プロジェクト_企業説明会資料_2020大会輸送と企業活動との両立に向けて(2019.10.15 全体説明資料)

東京オリンピック・パラリンピックへの対応 各社の検討事項

連合東京が実施した「東京2020大会に向けた東京都スムーズビズへの取組みに関する組合アンケート調査」によると、大会開催時の対応について具体的に労使で協議している事項は下記の通りです。

企業の具体的な対応策

・毎年、8月上旬に北海道・東北・甲信越・関東圏の管理職を対象にした会議が東京で行われているが、2020 年は交通機関や宿泊に問題がありそうなことから中止を協議中
・期間中のテレワーク(主に在宅勤務、サテライトオフィスの2 つ)利用について、具体的な実施内容やハード面の増強について
・来年の開催時期のカレンダーの組み方を検討。都内全域に事業所があるため、統一したものにするのか、影響が出るであろう地域に限定したものにするのかなど
・おそらく年休対応となるが、会社としても観覧券など費用の支出を検討中

大企業の中には、すでに具体的な対応策を明示している会社もあります。

出典:連合東京「連合東京スムーズビズ調査結果(最終)

御社ではどのような取り組みが必要でしょうか?大会開催まではすでに一年を切っていることから、早急な検討が求められます。

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