【サバティカル休暇とは】「留学するので1年休みます!?」それが許される制度です

「サバティカル休暇」という制度はご存知ですか?有給休暇とはまた別の休暇制度で、その多くは1ヶ月以上の長期的な休暇取得の制度です。国によっては、「研修休暇」という名目で普及しているところもあります。一体どんな制度なのでしょうか。

サバティカル休暇とはどんな制度?

サバティカル休暇の特徴は、休暇理由と休暇期間に決まりがないことです。企業が指定する条件を満たしていさえすれば、どんな目的の長期休暇でも許可されるのです。学校に通うなどのスキルアップ目的の休暇はもちろん、リフレッシュをしたいといった理由でも休むことができます。多くの場合、期間は最低1ヶ月以上となっており、企業によっては1年以上休むことも可能な制度です。
「有給休暇」との大きな違いは、サバティカル休暇中は賃金が発生しないということです。企業によっては多少の賃金が発生することがありますが、基本は無休です。無給だとしても自由に過ごすことのできる1ヶ月以上の期間があれば、集中して勉強することが可能となるため、社員のスキルアップに効果的として注目を集めています

サバティカル休暇の魅力とは

サバティカル休暇を利用する間は無休となりますが、休暇が終わればこれまでと同じように復帰することができることが魅力です。休暇中は一時的に収入が途切れることになっても、休暇明けの収入に関しては心配をする必要がありません。そのため気持ちに余裕を持って休暇期間を過ごすことができ、メリハリある休暇となるでしょう。社会人になると、1週間以上の休暇を取得することはなかなか簡単ではなくなります。そんな中、1ヶ月以上の休暇を取ることができれば心身共のリフレッシュが期待できるのです。こうしたリフレッシュ期間を作ることは、仕事の効率をグッと高めたい時にも有効な手段かもしれません。

サバティカル休暇導入の注意点

サバティカル休暇を導入するために重要なポイントとして、休暇を取得しやすい雰囲気作りをしておくことが挙げられます。「長期休暇を取得することによって、業務に支障をきたすのではないか。同僚に迷惑をかけるのではないか」などと不安を感じる状況がそこにあると、休暇を取得しようと思える人は限りなく少なくなるでしょう。さらに、復帰後の社員を戻りづらい雰囲気があれば、せっかく休暇をとっても、その休暇明けに退職者となってしまう可能性が生まれます。
そのためただ制度を導入するのではなく、休暇中の業務を補う人材を確保するなど、休暇制度を活用しやすい状況作りが大切です。サバティカル休暇を取得しやすい環境を作っておけば、社員のスキルアップといった目に見えるメリットが生まれてくるでしょう。

「働き方改革」の方針ともマッチ。しかし発展途上のサバティカル休暇

日本では、まだ導入している企業が少ない休暇制度です。しかし上手に使えれば効果の大きい制度であると同時に、今政府が進める働き方改革の方針ともマッチするものです。今後、導入企業は増えると考えて間違いないでしょう。良い事例を参考にしながら、あなたの会社でも検討してみてはいかがでしょうか。

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