【eNPSとは?】その概要や算出方法、従業員満足度との相違点を詳細解説!

あなたの会社では、社員のやる気・モチベーション・エンゲージメントは高い状態を作れていますか?

企業の業績をアップする上で、従業員の生産性や、やる気の向上は必要不可欠です。
本記事では「eNPS」という、現在の職場の状況を把握できる指標について、その算出方法や活用するメリットをご紹介します。

eNPSとは

eNPSとは『Employee Net Promoter Score』を略した用語であり、従業員エンゲージメントを測定するための指標です。
企業やブランドに対しての愛着度や信頼度、つまり顧客ロイヤルティを示す言葉が「NPS」に、従業員を意味する「Employee」を加えてeNPSです。「従業員ロイヤルティ」と訳されます。
eNPSが高い企業、すなわち従業員が職場に対しての愛着や信頼度が高い企業は、離職率が低くやりがいを感じられて社員の生産性も高い傾向があるとされています。

この指標の成り立ちは、世界的な影響力を持つ米国コンサルタントの1人であるフレッド・ライクヘルド氏が提唱したNPSを、アップル社が自社の従業員のロイヤルティマネジメントに活用したことがきっかけで普及し始めました。eNPSの向上が引いては企業全体の生産性が上がるとして、多くの企業が活用しています。

eNPSの算出方法

eNPSは、対象となる従業員にアンケートを取って0〜10点で評価してもらうことで割り出すことができます。
元となったNPSの算出時に行う顧客への質問は、「企業やブランドを親しい友人に薦める可能性を0〜10点で表したらどのくらいですか?」というものです。eNPSは、同じ質問を従業員に行います。

0〜6点を付けた人を「批判者」、7〜8点を「中立者」、9〜10点を「推奨者」と分類します。そして推奨者の割合から批判者の割合を引いた数値が、eNPSの点数となります。

eNPSは従業員満足度とどう違う?その相違点

eNPSと同じような役割をもつ指標として、「Employee Satisfaction:従業員満足度」が一般的にはよく知られています。
eNPSは「人に薦めることができるか」が基準となることから、より正確に職場の現状が把握できると言われています。
個人の満足度が判断基準となるのが「従業員満足度」、薦めることで他者への信頼度が影響するのが「eNPS」であり、後者の方が心理的ハードルが高いからです。

eNPSを活用するメリット

eNPSでいう「推奨者」は、離職率が低い上に職場を友人に紹介して優秀な人材を招く確率が高い傾向にあります。反対に、「批判者」は離職率が向上して生産性が下降する傾向にあるとされています。
eNPS計測しその結果を企業改善に活用することで、ハイパフォーマーの離職を未然に防いだり、生産性を向上させたり優秀な人材を招きやすくするなど多くの利点が得られるのです。

eNPS調査を行い、早めに職場の状況の把握を

本人の範囲内で完結する従業員満足度とは異なり、他者へ薦められるかという点がハードルとなるためより正確な状況判断が可能なのがeNPSの強みです。
活用することで社員のモチベーションの変化を敏感にキャッチしたり、職場環境の改善点が発見できて引いては企業の業績アップへと繋がります。
調査せず放置すれば離職率アップや生産性降下へと繋がるため、早めに実施して職場環境を整えましょう。

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