【ダブルアサインメントとは】仕事の属人化解消のための仕組み

ダブルアサインメントというビジネス用語をご存知でしょうか。

ダブルアサインメントとは、一業務二人担当制のことを言います。通常一人で行うべき仕事や取引先との取引をあえて二人の担当者を配置し、ペアを組んで業務に当たるという手法です。
ダブルアサインメントの手法を取ることでどのような効果が期待出来るのでしょうか。

ダブルアサインメントの意義とは

ダブルアサインメントの最大の目的は、仕事の属人化を防ぐことです。
「仕事の属人化」とは、一人の担当者のみが業務を把握しているために、担当者が不在になってしまうと業務が続行できない状態に陥ってしまうことです。
近年は転職が当たり前となりつつあります。また女性はもちろん男性の育児休暇取得率も上昇しており、属人化による問題が発生してしまいうる状況にある企業が少なくありません。

そのようなリスクを回避するために有効な対策であるとして、ダブルアサインメントという手法が注目を集めています。

ダブルアサインメントの効果を最大限に発揮するためには

ダブルアサインメントを導入すると、どうしても必要となるのが『人件費の増加』です。
リスクは回避出来たものの人件費が増加し経営を圧迫してしまうのであれば、その天秤は判断し難いものとなります。
そのためダブルアサインメントを導入する際には、当事者たちをマルチタスクにおく工夫が大切です。
人件費の増加を抑制しつつ、ダブルアサインメントの有効性を最大限に発揮させる体制作りを整えましょう。

リスク回避以外のダブルアサインメントのメリットとは

ダブルアサインメントには、仕事の属人化を防ぐという点以外にも導入のメリットがあります。ダブルアサインメントでは、二人の担当者がペアになって行動することが多いので、お互いの信頼関係が築きやすいという点があります。ベテラン担当者と入社間もない担当者との組み合わせであれば、通常よりも仕事を細部まで教えることができ、担当者の成長スピードを上げられる可能性もあります。また、一人で業務に当たるよりも、二人で業務に当たる方が<精神的な負担が軽減され、業務がよりスムーズに行える可能性もあります。

ダブルアサインメントの成功例とは

このダブルアサインメントを導入した日本レーザー株式会社は、導入前までは何度も会社の危機に陥っていましたが、ダブルアサインメントを導入してから、23年連続の黒字や10年以上離職率がほぼゼロなどという大成功を収めました。このように活用方法次第で、会社の状態や雰囲気などを一変させられる可能性を秘めた手法、それがダブルアサインメントです。

様々な問題解決の可能性があるダブルアサインメント

ここまで、大まかにダブルアサインメントについて取り上げてきました。この手法は、どんな組織にも適しているとは言えませんが、潜在的に仕事の属人化のリスクというものを抱えている企業では、導入を検討してみる価値がある手法だと言えます。あるいは社員の働きやすさや意欲の向上などを目指しているといった時にも、有効な手段の選択肢の1つと言えるでしょう。

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