
2025年夏、新型コロナウイルス感染症の再拡大が確認されています。今夏は変異株「ニンバス」が流行中であり、本稿の読者様の中にも、強烈なのどの痛みに苦しめられた方がいらっしゃるかもしれません。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行してから早2年3ヶ月が経過しましたが、未だ感染の心配がなくなったわけではありません。今一度、職場の感染症対策の徹底に努める必要があります。
依然として、新型コロナウイルス感染症に注意が必要です
厚生労働省が公表する、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の週ごとの発生状況は以下の通りです。2025年第33週(2025年8月11日~2025年8月17日)分までの推移をご確認ください。
出典:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数の推移」
例年、夏と冬に感染が広がっていることが分かりますが、2025年も例外ではなく、7月中旬以降感染拡大がみられています。また、冒頭でも触れましたが、今夏はオミクロン系統から派生した変異株「ニンバス」の流行が特徴的となっています。症状としてはのどの痛みが挙げられ、「カミソリでのどを切られたような激痛」と表現されます。その他、発熱や咳といった一般的な風邪に似た症状も生じます。変異株「ニンバス」は初期症状が軽度なため、罹患した人に本格的な症状が出るまでの間に、周囲に感染を広げている傾向にあります。また、猛暑でマスク着用が難しくなっていることも、感染拡大の要因の一つと言えます。
貴社の新型コロナ感染者対応を、今一度見直しましょう
今夏、感染再拡大傾向にある新型コロナウイルス感染症ですが、貴社での発生状況はいかがでしょうか?適切な感染症対策、感染者対応を継続できているでしょうか?コロナ禍で策定した社内方針を、今一度確認しましょう。
社内の感染症対策は万全に
基本的な感染症対策の徹底が、社内の感染拡大防止のカギとなります。
✓ 手洗いや手指消毒、咳エチケット、複数人が触る箇所の消毒等、感染防止のための基本的な対策
✓ 職員間の距離確保、定期的な換気等の密にならない工夫
✓ 休憩室、更衣室、喫煙室等、感染リスクが高まる場所での感染防止対策の徹底
✓ 体調がすぐれない人が気兼ねなく休めるルール作り
✓ テレワーク・時差出勤等の推進
厚生労働省が、職場における具体的な取り組み事例をまとめています。社内の感染症対策に、お役立ていただけます。
参考:厚生労働省「職場における感染防止対策の実践例」
マスク着用については、原則として個人の判断となります。人が集まる室内等、職場の感染症対策としてマスク着用が推奨される場面も想定されますが、マスク着用を強要することはできませんのでご注意ください。
関連記事:『2023年3月13日より「個人の判断」となるマスク着用!職場におけるルール作りを』
体調不良者、感染者へ適切な対応を
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行した2023年5月8日より、感染者等に対する行動制限は撤廃されています。よって、感染者に対して行政による就業制限(出勤停止)は行われません。ただし、企業は安全配慮義務の観点から、感染者である従業員本人が就業を希望する場合であっても、テレワークを命じる、もしくは休業命令を出す等といった出社以外の措置を講じる必要があります。会社の判断で休業を命じる場合、休業手当の支給対象となります。
体調不良者や感染者への対応については、以下で解説していますのでご一読ください。
関連記事:『新型コロナウイルス感染症の「5類」移行!企業への影響は?職場対応はどう変えるべき?』
今夏の新型コロナウイルス感染拡大の他、これから秋以降はインフルエンザの流行、及び新型コロナとインフルエンザの同時感染等に注意が必要です。職場においては年間を通して適切な感染防止対策の徹底、適切な従業員対応に努めましょう。