
医療機関・薬局等でのマイナ保険証の利用が徐々に進む中で、「マイナンバーカード・電子証明書の有効期限切れ」にはくれぐれも注意が必要です。マイナンバーカード等の有効期限切れにより、マイナ保険証が利用できなくなることも。とりわけ2025年は、マイナンバーカード発行開始から10年、2020年のマイナポイント事業から5年が経過する年とあって、更新手続きが必要な方が続々と出てまいります。会社側から、従業員へ適切なアナウンスができると良いでしょう。
目次
マイナンバーカードの2つの有効期限と、有効期限切れに伴うマイナ保険証の取扱い
マイナンバーカードには有効期限があり、一度作成すれば一生涯使えるものではありません。また、有効期限が近づくと自動的に新しいものが送られてくるというものでもなく、必ずご自身で更新手続きを行う必要があります。
知っておきたい!マイナンバーカードの有効期限
マイナンバーカードの有効期限として把握しておくべきは、「カード自体の有効期限」「電子証明書の有効期限」の2種類です。
◎ マイナンバーカードの有効期限
- カード発行時に18歳以上の場合:カード発行から10回目の誕生日まで
※2022年3月31日までに、交付申請された20歳未満の方のマイナンバーカードの有効期限はカード発行から5回目の誕生日までです - カード発行時に18歳未満の場合:カード発行から5回目の誕生日まで
◎ 電子証明書の有効期限
- 年齢に関わらず、電子証明書の発行から5回目の誕生日まで
カード自体の有効期限と電子証明書の有効期限が異なること、さらにカード自体の更新のタイミングが大人と子供で異なることを理解しておきましょう。マイナンバーカード及び電子証明書の有効期限は、マイナンバーカードの券面に記載されています。電子証明書の有効期限について記載がない場合は、マイナポータルよりご確認いただけます。期限内に更新できれば、再度マイナ保険証利用登録をする必要はありません。
更新手続方法については、マイナンバーカードと電子証明書とでそれぞれ異なります。詳細は、以下のURLよりご確認いただけます。
参考:マイナンバーカード総合サイト「更新手続きについて」
有効期限切れにより、マイナ保険証が利用不可になることも
マイナンバーカードや電子証明書の有効期限が切れてしまうと、これに紐づくマイナ保険証の利用ができなくなります。現状、電子証明書の有効期限満了日が属する月の末日から3ヶ月間は、引き続きマイナ保険証を利用することができることになっていますが、有効期限が切れる前に更新しておけると安心です。自治体から送られてくる「有効期限通知書」を受け取ったら、早めに手続きを行いましょう。
有効期限切れに伴い、資格確認書が発行されます
電子証明書の有効期限満了日が属する月の末日から3ヶ月を経過すると、マイナンバーカードの健康保険証利用登録が解除され、マイナ保険証に利用ができなくなります。この場合、申請なしで、保険者から事業主宛に資格確認書が送付されます。会社に届いたら、被保険者に渡しましょう。
参考:厚生労働省「マイナンバーカードの電子証明書の有効期限切れにご注意ください。有効期限が切れた場合、資格確認書を送付しています。」
マイナンバーカード・電子証明書の更新に係るアナウンスを
マイナンバーカードや電子証明書の更新手続きは従業員各人が行うものですが、保険証に関連することなので、会社側から更新に係る注意喚起を行えると安心です。従業員への周知には、厚生労働省が発行しているリーフレットの掲示・配布が便利です。
参考:厚生労働省「マイナンバーカードの有効期限の更新に関する大切なおしらせ」