【従業員体験(EX)とは】EXはなぜ重要?高めるための具体的施策とは?

近年、クラウドソーシングなど会社員にこだわらない様々な働き方が誕生しています。
企業は優秀な人材を逃さないために、自社の働きやすさについてこれまで以上にしっかりと考えなければなりません。従業員がしっかりと自らの力を発揮できる環境でなければ人材は集まりませんし、今の従業員も会社から離れてしまうからです。

そんな中で生まれた考え方が従業員体験(EX)です。
詳しくみていきましょう。

従業員体験(EX)とは?

EXとは「Employee Experience」の略で、従業員体験とはこれを日本語に訳したものです。
従業員体験(EX)とは、従業員がその企業で得られる体験を総称して言います。その中でも特に「従業員の満足度」のことを指すことが多く、従業員の多くが自分の会社の雰囲気や制度、サポート体制などに満足している状態であれば従業員体験(EX)が高いということができます。

アメリカのユニコーン企業、「Airbnb」はEXを重視している企業としてよく例にあげられます。
「Employee Experience」の設計を行うための専用部署を設置しており、従業員の満足度の向上を常に意識しているといいます。

従業員体験(EX)を高めるうえで最も大切な「会社の第一印象」

入社してから最初の一ヶ月は、EXを上げるためにとても重要な期間です。
第一印象が良くないと優秀な人材がすぐに辞めてしまい、将来の戦力を失いかねないからです。仮に会社に残った場合でも、最初についた印象はなかなか好転することは難しく、その後の会社全体のEXに悪影響を及ぼすといえます。新入社員が会社の文化にスムーズに溶け込める環境を構築することが求められているのです。

分からないことだらけで不安を抱えているのが新入社員です。
彼らをしっかり受け入れる体制を整えることがEXの向上につながります。研修プログラムを作って社内での仕事のしかたを教えるなどし、不安なく働くことができる状態にまで導いてあげるなどが有効です。
仕事に関することの他にも、従業員の誕生日を祝ったり季節ごとのイベントを開催するなど、社内にコミュニケーションの機会を積極的に作り、居心地の良い環境にすることも効果を発揮します。

投資による従業員体験(EX)の向上

従業員がキャリアを積むためのサポートを会社が行うことも従業員体験(EX)を向上させるために有効な施策です。
優秀な人材は自らの能力を高めたいという意欲がある人が多く、スキルを磨くことができる環境を会社に求める傾向があります。そのため、従業員の成長のために投資をできる会社は従業員体験(EX)が高い傾向にあります。

ウェブデザインやデジタルマーケティングなど、ビジネスにおいて重要なデジタルスキルを学ぶことができるオンラインスクールの中には法人向けにサービスを展開しているところもあります。こうした学習システムを社内に導入することも良い施策の一つと言えるでしょう。

柔軟な働き方が従業員体験(EX)を高める

近年、会社に行かなくても自宅で仕事をすることができる、リモートワーク可能な環境が整った会社に強い関心が集まっています。
とりわけ海外の企業では社員が必要な時以外は出社せずに仕事をしているというところも多く、その柔軟な働き方は従業員体験(EX)の向上にもつながっているのです。日本の企業の多くでは、まだまだ会社に毎日行くということが当たり前という考え方が根強いものですが、リモートワークを取り入れることで従業員の満足度が向上すると、従業員に余裕が生まれ良い効果をもたらすでしょう。

従業員体験(EX)の高い企業を参考にすることから始めよう

「従業員体験(EX)の向上が大事ということは分かったけれど、具体的に何から始めれば良いかわからない」という方も多いでしょう、
EXの向上はアメリカなど海外の企業では既に実践されているのでそちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。Airbnb社やTwitter社などがその代表的な存在です。

まずは、彼らが従業員のためにどのようなことを行ったかを調査し、取り入れることができる部分を探してみましょう。

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